透析治療において、シャントの状態を最良に保つことはとても重要です。当クリニックでも、必ずスタッフが毎回状態を確認して透析治療を開始するようにしています。しかし様々な要因で、シャント血管が一部細くなることがあり、その場合透析に十分な血流が確保できないばかりか、最悪の場合閉塞によってシャントが使えなくなってしまうこともあります。
2010年8月より、当クリニックではそのような症例に対し、シャントPTA(経皮的血管拡張術)という治療を積極的に行っています。バルーンという風船のついたカテーテルを患部に挿入し、膨らませることで内側から血管径を大きくする治療です。
2010年に9件
2011年に64件
2012年には151件の治療実績があります。

治療例
右腕のシャント血管造影画像です



狭窄を繰り返す症例には、ステントといわれる金属の筒を挿入して、血管の内側から支えてあげる治療があります。筒状に針金を編み込んだような形状をしており、弾力があり形状を保つものや圧力をかけると変形して戻らないものなど状況に応じて使い分けます。

